ねこすけです。



僕は最終的に岩波先生の心理プログラム(心理療法)を受けて、壁を乗り越えられました。

親が紹介してくれたことがきっかけだったけれど、もし心理セラピーやカウンセリングというものに

僕が強い拒否反応を示していたら、おそらく通ってなかったかもしれないです。。。

実際すごく気が進みませんでしたし。

受ける前から何がわかるんだと、岩波先生のプログラムを受けた人に怒られるかもしれないけれど、何をするにしたって億劫でしたね。



親は子供が立ち直ってもらいたいと強く願う。でも子供はその親の気持ちがありがた迷惑。

じゃまくさい、うざい、消えろと思っちゃう。

うーん、難しい問題です。

まして、ひきこもりが続いている子供が外に出て何かをやるってことは相当覚悟が無くちゃダメです。



心理セラピーは実際に受ける人間がやる気を持っていないと先に進めません。

心理カウンセリングもそうです。

病院治療もそうですね。薬をもらっても、実際に僕が飲むことを拒否したら、治療にもならないわけです。



不登校やひきこもり、ニートの時って、今も状況は良くないけれど、外に踏み出す苦痛に比べたら、引き籠もっていた方がいいと思ってます。

そこが自分の居場所だったけれど、そこをぶちこわしにされる恐怖感を子供は持ってます。

親が無理矢理学校に通わせようとしたり、どこそこのフリースクールに行けとか、カウンセリングを受けようという行為ですね。

自分の聖域を侵される恐怖感を持ってます。

嫌で嫌でたまらなかったです。

居場所を奪うな! 全身全霊反対しようと思ってました。



けど。。。親はなんとしてでも、子供が外に出て、学校に通って、社会に出てもらいたいわけです。

そうじゃないと心配でしょうがない。

世の中を見まわしたって、犯罪を犯している人は引きこもりだったり、無職だったり、ニートだったり。

やたら眼につきます。偏見もあるかもしれないけれど、当たっているところもあります。

無職じゃなくても、社会的なスキルや人間関係構築スキルが皆無なため、職を転々をしていたり、派遣切りにあったり、定職に就けない人の犯罪が多い(思いこみ含めてです)。

親からすると、それがすっごく恐怖なわけです。

まさか自分の子供が恐ろしいこと実行してしまったら、親としての立場も人格・人生までも全否定をされるぐらいだと思います。

世間体を特にきする親だとその緊張と不安がマックスに達します。



だから!

なんとしてでも、他の年代の子供と同じ道をとりあえず歩ませたい。

ドロップアウトさせたくないと思いこんでいる。

僕もその気持ち、よくわかります。

自分の子供にいろいろ思い描いていた夢が、厳しい現実の前に次々と潰えてしまってる。

子供からしちゃ、勝手にお前がそう思っているだけで、無理に俺に適用するなと反発するでしょう。

あんたの希望なんか知ったことか!なんて。

僕もそうでした。



子供からすると、精神的に腐っていくのは感じながらも、それが一番楽な道にも思えてしまう。

責任を持たず、荒波に揉まれないまま暮らし続けることはとりあえず楽です(以前のブログに書きました)。

ゲームやネットをしていりゃ、暇はつぶせるし、楽しいし、熱中できるときもある。

その安楽な世界を親は土足で踏みにじって、無理矢理学校やカウンセリングなんかに連れて行こうとするから、

子供は反発を感じます。



素直な子供は親の言うことに聞くかもしれないけど、そもそも不登校やひきこもりになっている子供は

親に対していろいろなしがらみや怒りや反発を何かしら感じてます。

それを無理矢理カウンセリングに連れて行こうとすると、絶対親子の感情に乖離が生じます



僕は昔の経験からそれがよーくわかります。

だから、不登校解決、引きこもり解決は難しいのは、親がその気でも子供は反発するという構図だと思います。



親から見たら、怠け者の臆病者でそのくせ我が儘者で独裁者でもある子供をどうにかしたいけれど、カウンセリングや心理セラピーは当人のやる気があるかどうかによって効果が違ってくるんです。

あ、独裁者と書いたけれど、自分の居場所を守るために独裁者的なワガママを貫いてしまうと言う意味です。

本当は恐怖と不安で溜まらない独裁者なんだけど。



本人が無理して学校に通ったり、会社に出勤している時、心の悩みや神経症があったならば、苦しい状態を打破するために、自分の意志でカウンセリングやセラピーを受けようとします。

でも、引き籠もったり不登校の時は、とりあえず逃げ場所があるから、自ら現状を打破しようなんて思わない。

一番の楽な道なんだから。

甘えといっちゃ甘えなんです。

精神的に腐りきっていると言えばその通り。

反論できません。

(そこがコンプレックスになって、よけい世の中に出るのが怖くなるんだけど。。。)



不登校や引きこもりって、親と子の心理的な乖離は厄介な問題ですよね。

んじゃ、子供の逃げ場をなくそうとします。

でも、場合によっちゃ、子供はすごく心が荒れたり、家庭内暴力に訴えたりするかも。。。

それが恐怖で親は子供に強く言えない。

家の中にドラクエに出てくる爆弾岩が転がっているようなもんですね。

いつ爆発するかわからない恐怖。



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親としては心労が絶えません。

最近、どちらの立場もわかってきているから、両方の心境を書いてみました。



僕はすんなり親のすすめたセラピーを受けることができた方だと思います。

それでも嫌で溜まらなかったから、他は推して測るべしでしょう。。。。

それが今につながっているから、本当に良かった。

不登校の子供は自信を失っているけれど、自信はやっぱり外で行動することでしか得られないと思います。

僕が自信がまがりなりにも持てたのも、岩波先生のおかげもあるけれど、揉まれたことでの自信が大きいです。

時間が問題を解決することが難しいのは、それだけじゃ自信を得られないからです。

どこかで自分で踏み出さなければいけない、殻を破らなきゃいけない、その決心がないと一生マイナーなまま底辺の精神状態で行き続けなくちゃいけない。



もし今不登校とかひきこもりで苦しんでいる人がいるならば、やっぱりどこかで一歩を踏み出す勇気を持って欲しいと思います。

親の夢とか考えとか希望とか関係なしに、自分自身問題としてとらえて欲しいと思っています。

今は逃げ場があるけれど、居場所的にも時間的にも精神的にも逃げられなくなる時が来ます。

その前に抜け出して下さい。

ちょっとの勇気があればいいんだから。

そして、親の思惑なんかうっちゃって、自分の生きたいように生きた方がいいと思う。




同じ精神状態を経験したねこすけの思いを書きつづってみました。

親の立場でも子供の立場でも、このブログを読んで少しでもお互いの気持ちがわかってくれたらいいなって思います。



思った以上に長くなってしまった。おつきあい下さりありがとうございました。